外注と内製化、どちらが会社にとって有利か
会社の規模が一定に達すると、
組織をどう作るかという問題が発生します。
現在の流れは、事業一部をアウトソーシングする
外注利用のビジネスモデルの企業が増える一方、
仕事が増え、外注費が膨らんできたので
社内で製造(内製化)した方が良いのか、
迷っているというご相談も多くいただきます。
このような問題には、次のような考えが有効です。
今後の事業の見通しはどのようになりますか?
その理由としては、この質問に対する回答が、
【 内製化 か 外注 】の判断につながるからです。
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外注にする場合のメリットやデメリット
外注の場合、外部取引先と請負契約になりますので
外部取引先の利益も製造コストにのることで、
短期的には原価率が上昇することになります。
ただ、仕事があるときは外注して、
仕事が減少してきた場合には、
外注委託量を調整できるメリットがあるため
内製化のように固定費が増加しません。
こうした点から現代のように、
事業環境が早いスピードで変化することで、
事業の見通しを立てにくい場合には、外注利用は、有効な選択肢となります。
また、外注した場合には製造のための設備を、
自社で用意する必要がないため、
資金を用意する必要がないメリットもあります。
優秀な人材の採用が難しい中小企業にとって
スキルや専門性の高い人材に仕事を依頼し
高品質・画期的な業務を行ってもらえることも
外注利用のメリットの一つです。
![打合せ.png](https://www.takumi-tax.jp/d46df0f93c950a69bec6ef25adaa3a45ae5c0123.png)
それでは内製化のメリットは何でしょうか。
内製化(自社で製造)した場合のメリットやデメリット
内製化メリットは、外部の利益を加味する必要がなく、
製造コストを下げられるメリットがあります。
また、外注した場合には外注先が他社の案件で、
手一杯で受けてもらえないリスクもありますが、
内製化では、このリスクを管理できます。
それでは中小企業にとって外注と内製化、
どちらが有利なのでしょうか?
中小企業における外注と内製化のポイント
外注を利用する場合は、自社の資金や人材などの
資源を固定化させる必要がないことや、
外部から取引先への委託量も調整が可能なため
仕事量で臨機応変に対応できる利点があります。
したがって、
事業の先行きが読み切れない場合には、
外注で対応する方が、成功する確率は上がります。
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逆に先行きが長期に見渡せるような場合で、
事業にあったスキルの人材確保が可能な場合は、
内製化も検討すべきことになります。
このように外注か、内製化かを判断する上で、
【経営者の先見性】が最大のポイントになります。
多額の借入を行って、莫大な設備投資をした後に、
ブームが去り衰退局面に入ることもありえます。
目先の判断で利益率が良いから内製化をしないよう
長期的な視点を持って慎重に取り組みましょう。
中長期的な視点で考えても、
問題ないというようであれば、
事業経営は利益の最大化が重要ですので、
【内製化】に踏み切るのがよいでしょう。
上記外にも経営お役立ち情報を収録してます。
◇経営お役立ち情報
外注化や内製化の長所や短所を踏まえた経営コンサルティング
匠税理士事務所では、経営者が内製化や外注化を
検討される際に適切な判断ができるように数字を
交えた経営コンサルティングを行っております。
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執筆者・文責 税理士水野智史