これから10年後も生き残る建設業や建築業の会社経営とは
『 10年後も生き残る 建設業や建築業の会社 』
どんな会社でしょうか?
色々な考え方があると思いますが、私共では 【 儲かって、お金と人が残る会社 】だと考えます。
建設業や建築業は、お客様・発注者の要望に沿って
建築物を建設するという仕事であり、
材料を仕入れ、職人さんが組み立てる仕事です。
今はこの材料が高騰し、人材は少子化と職人さんの高齢化で確保が難しくなっています。
この傾向は今後も更に続くことが予想されます。
材料の確保にはお金が必要ですし、人材確保は更に難しく、採用・教育・定着にもお金が必要です。
ゆとりある経営には、お金を生み出す儲け
つまり利益が必要となります。
①決算まで利益確定できない
→建設業向会計を適用し、完成工事の利益が毎月分かる会計を設計する。
②利益がでない
→原価や工数、取引先毎の粗利が管理できるよう提案する。
③資金が不足
→利益不足か、お金の流れの問題点か、一時的な受注過多かによって資金調達や改善を行う。
案件ごとに利益が出ていて、お金の流れに問題がなければ、現状のまま経営されて良いと思います。
利益が少ない、工期の長い案件を受注する、
大型案件受注の場合、利益着目の経営が大切です。
そうした方に、この記事がお力になれば幸いです。
儲けの源泉である粗利で商売の8割は決まる
お金を生み出す儲けは、売上から材料費・外注費など原価を除いた粗利から生まれます。
この粗利から人件費や家賃など会社を維持するための経費である固定費を差し引いたものが、
【 本業の利益である営業利益=儲け 】です。したがって、粗利が確保できる会社は、しっかりと本業の儲けである営業利益が黒字となります。
この営業利益が黒字の会社は、
長期的にドンドンお金がたまっていき、
より良い材料・人材を確保していき、更に利益を
出していくというプラスのサイクルになります。
逆に営業利益が赤字なら、お金が減りますので、
良い材料・人材を確保するのが困難になるという
マイナスのサイクルになってしまいます。
そのため、まず儲かる商売の仕組み作りの軸である
【 粗利の最大化 】が重要となるのです。
利益とお金がたまる会社づくりのポイント解説は
こちらからご確認下さい。
【利益が残る、利益が増える会社作りのポイント】入出金サイクルを軸にお金がたまる会社を作る
儲けがでると、会社にお金がたまってきます。
ただ、お金がたまる会社作りには、長期的でなく、
より早くお金がたまる会社にする意識が重要です。
そのために、【入金は早く、支払いは遅く】という
入金と支払サイクルを取引先と交渉したり、
大規模工事は原価相当を前金で頂くなどお金が
たまりやすい仕組みを作ることになります。
例えば、預金残高5,000万円で、売上10,000万円
3か月後入金で、材料外注など原価5,000万円が
月末支払の場合、月末の預金残高は0円になり、
3か月後の預金残高は10,000万円になります。
一方、預金5,000万で売上10,000万1か月後入金で
材料外注費など原価5,000万も1か月後払の場合
預金残高は5,000万が底になり、
1か月後の預金残高は10,000万円になります。
前者の場合、入金まで一時的に資金が厳しくなり、
他の大きな工事の支払いができず、後者の場合、お金はありますので他の工事も
同時並行で進め利益をあげられます。
もちろん、融資などでつなぐことは出来ますが、
より多くのお金を動かせ、お金をためやすいのは、
【入金は早く・支払いは遅く】という入出金サイクルを
作った会社であることは明らかです。
【お金がたまる会社づくりのポイント解説】儲かる仕組みでお金がたまる会社を作ると、
銀行もよりお金を低い金利で貸してくれたり、
優秀な人材により良い条件を出せるため、
人も採用しやすいなどプラスサイクルにつながります。
10年後も生き残る建設業や建築業の会社経営は、
【 地道に利益率の改善を行い、】
【 入金と支払の条件の交渉することを通じ、】
儲かる仕組みと、お金がたまる会社づくりをし、
材料・人材の争奪戦に勝ち残れる会社ではないでしょうか。
匠税理士事務所は経営支援に力を入れております。
所属税理士やサービス詳細は、
こちらからご確認をお願いします。
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経営成績表決算書・経営事項審査(経審)
決算書で、これまでの経営結果が分かります。
まず利益剰余金をみると会社経営がこれまで
順調なのか否かが分かりますし、
現預金など流動資産と負債バランスみると、
お金がたまりやすい会社か否か分かります。
経営成績表の決算書を基に計数化したものが、
経営事項審査(経審)で、こちらを基に入札評価がされます。
結果、儲かっている会社、お金がたまる会社は、
入札や新規得意先で多くのチャンスが入ってくる
好循環が生まれます。
こうした理由からこれから10年後も生き残る建設業や建築業の会社経営とは、
【儲かってお金がたまる会社作りを目指す経営】ではないかと考えております。
以下で利益はどこから生まれるか、【利益の源泉】につき記載します。【 建設業界・建築業界で利益を出すには工事と人材選択が重要】
また、これからの建設業界での生き残りでは、
売価の最大化への取り組みは不可欠です。
こちらでは積算見積もりを通じて【 売価最大化 】につき記載します。【 建設業・建築業で会社の利益を最大化する売価経営戦略とは】
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匠税理士事務所は、目黒区自由が丘にある事務所で
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執筆者・文責:税理士 水野智史