匠よりお知らせ
一般競争入札とは・指名競争入札とは何かわかりやすく解説 (19/02/01)
匠税理士事務所へご訪問ありがとうございます。
建設業・建築業担当の税理士の水野です。
・公共工事の入札に興味があるが、
【 一般競争入札 と 指名入札 】ってどんな内容?
・興味あるけど、何となく難しそう・・・・
・入札に参加している会社は大きいので、
うちにはまだ早いかなぁ~、けど気になる・・・
このように思われる方も多いと思います。
そこで今回は、入札にはどのようなものがあるのかをわかりやすく解説します。
入札は、複数種類がありますが大きく分けると、
【一般競争入札】と【指名競争入札】があります。
一般競争入札とは? 入札制度を解説
形式で一番多いのは、やはり一般競争入札です。
一般競争入札とは、細かい条件なしに案件を公表し、入札参加登録した建設業者が応札する方法です。
つまり、みんなが参加できる【透明な方法】です。
そして、一般競争入札の落札方式は次の2つです。
① 最低価格落札方式 (価格重視オークション型)
② 総合評価落札方式 (質・提案など内容重視型)
① 最低価格落札方式とはこちらはコスト重視の入札で、価格評価となります。
主として公共事業工事の入札で用いられます。
何だか難しい感じがしますが、公共工事の受注を
【 オークションのように競り合う 】入札です。
一般競争入札の方法では、条件がないため、
最低価格落札方式での一般競争入札においては、
一番低い金額の応札会社が落札(受注)します。

しかし、都道府県や市区町村という発注者が定めた最低制限価格・入札下限価格を下回る
【 応札は無効 】となるため注意が必要です。これは、コストや利益を無視した不当に安い値段で取引することで労働条件を悪化させたり、
質の悪い業者の落札を防ぐという目的のためです。
ポイントになるのは、前回の落札価格の調査や
これまでの落札価格の平均など統計値を用いて、 入札価格を検討する手法です。入札を初めて行う場合は、力の加減が難しいですし
一般競争入札が多くなると過去実績が少なくても、
勝負できる長所の一方、価格の競り合いになるため、
利益確保が難しいという短所もありますが、
【それでも民間より利益率は一般的に高いです。】入札で元請けになって、利益率の改善をしたい場合、一度挑戦をしてみるとよいかもしれません。
それでは残りの総合評価落札方式を説明します。

入札価格と実績、技術や提案内容なども点数化し、
評価点が最高値のものと契約する方式です。
公共工事品質では従来の最低価格落札方式だけで
評価する方式では、価格競争で工事品質低下や、
環境等への問題があり、対応策で導入されました。
総合評価落札方式では、価格に加えまして技術力や、
設備性能・機能などの【 総合力で評価 】されます。
最低価格落札方式と総合評価落札方式の違いは、
最低価格落札方式は、入札額が一番低い申込会社が 落札者となりコスト削減と公平性が確保される点がメリットになるという入札方式です。
一方で総合評価落札方式は、価格に技術力や実績、提案なども評価に加える形式となるため
品質や専門性=【質】が重視されるのが特徴です。ただし、審査に時間がかかったり、評価者の力量や、一部不透明性が残るのが、デメリットとなります。

指名競争入札とは? どんな制度かの説明
一般競争入札のオープンな競り合いに対し、
指名競争入札とは、入札の参加登録をしている建設業者から、過去実績や規模など一定基準に基づき、
都道府県や市区町村など自治体など発注者から 【 工事案件を公表し、入札への参加 】を案内し、発注業者から指名された建設業者のみが応札できる【クローズ】な感じのする入札方法です。
都道府県や市区町村は、税収で運営されており、
管轄地域に本店など事業所がある業者を指名し、
結果として、地域の活性化を図りたいなどの目的も実現できるなどの利点もあります。

一方でこれまで落札をした実績の多い会社の中での工事案件の回しあいになるなど
自由競争が働かない談合(順番で落札できるように数社間で協定を結ぶ)になる可能性もあります。
そして、指名競争入札でも一般競争入札同様に
① 最低価格落札方式② 総合評価落札方式があります。
一般競争入札の場合には、誰もが参加した上で、
上記①・②の競争入札であるのに対しまして、
指名競争入札の場合は、一部の指定参加者のみで、上記①・②の競争入札が行われます。
そして、一般競争・指名競争入札でもない方法で
随意契約、企画競争入札という方法もありますが、
あまり一般的ではないので今回は省略致します。
利益率が比較的に高く、工事代金入金が確実など
入札のメリットや入札制度全般の解説から流れなど全体像は、下記よりご確認下さい。【↓】

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執筆者・文責:税理士 水野智史
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